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「ホタルダス」は琵琶湖周辺で、地域の人たちがホタルの観察をし記録を集める調査網 のことです。しかし、これはホタルだけがねらいではありません。ホタルを通して身近な 河川や水域の環境に目を向けてみよう、という趣旨からはじまりました。名称はお天気の アメダスにちなんで名付けました。 | |
ホタル鑑賞会を楽しむ参加者たち |
調査が始まったのは平成元年。「本当にホタルはいなくなったのか」そんなことから 始められました。最初は2~3年というつもりが、結局、かかわってくれ た人たちの強い要望で「しつこく」こだわって10年になりました。雨の日も風の日も、 そしてうすら寒い晩も、家の近くの川べりに通ってホタルを観察した人は、10年間での べ3,300人を超えました。又、のべの観察日数は45,000日以上にもなりました。 各年の観察記録や感想文は『私たちのホタル』として毎年出版し、観察記録はパソコン通信ホスト 局「湖鮎ネット」にデータベース化され保管されています。 | |
琵琶湖博物館常設展示ホタルダスコーナー |
又、琵琶湖博物館にはこの調査の結果が展示されています。1999年3月、これまでの集大成ともいうべき総集編が
『私たちのホタル』第10号記年号として出版、おおきな反響をよんでいます。この本に
は、ホタルというちいさな生き物が、なぜこれほどまでに多くの人たちの関心を引き続け
ることが出来たのか、そこに人びとがどんな思いでかかわったのか、その謎にこたえるヒ
ントがたくさん示されています。
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私たちのホタル表紙写真 |
ホタルダスワッペン |